きものレポート

秋、ひとえ着物で巡る、歴史と文化の街「堺」

室町時代・戦国時代にヨーロッパで『東洋のベニス』と称され、「日本の最も富める湊にして国内の金銀の大部分が集まるところなり」といわれた大阪府堺市。 まさに国際貿易都市として日本の経済や文化の中心を担ってきた地の名所を巡るべく、11月3日(火・祝)、総勢34名で路面電車に乗って出発しました。旅のナビゲートは、上方講談で人気の若手講談師・旭堂 南青(きょくどうなんせい)氏。 移動に路面電車や市バスも利用しましたが、車内が “きもの美女”で埋め尽くされた光景は圧巻の一言でした!

=天王寺駅〜御陵前駅=

「南宗寺」は千利休が修行し、茶の湯の発展に大きく関わった禅寺。天井に八方睨龍が見られる国の重要文化財の仏殿や、同じく国の名勝に指定されている枯山水庭園をはじめ、千家一門の供養塔、利休好みの茶室実相庵、伝説の徳川家康の墓など見どころ満載でした。

=御陵前駅〜宿院駅=

宿院駅から徒歩1分、細い路地を入ったところにある「千利休屋敷」へ。わび茶を大成した千利休の生まれた屋敷跡と、茶の湯に常用していたといわれる椿井を視察しました。

=市バスで移動=

この後、一行はホテル・アゴーラリージェンシー堺へと向かい、25階にある日本料理「なにわ」で昼食をいただきました。アゴーラリージェンシー堺は、歴史と伝統ある堺の迎賓館にふさわしいホテルで、スタッフのきめ細やかなサービスを感じました。レストランからは旧堺港や大阪湾・淡路島、歴史が色濃く残る街並みや古墳・金剛生駒山系が一望でき、素晴らしい景色を楽しみながら季節の特別メニューを堪能しました。

食事の後は、上方講談師・旭堂 南青氏の講談を鑑賞。講談を聞くのは初めての方もたくさんいらっしゃって、皆さん喜ばれていました。

=タクシーで移動=

午後になって、まず訪れたのは、日蓮宗の本山「妙国寺」。境内にある大蘇鉄は樹齢1100年を超え、天然記念物にも指定されています。安土桃山時代に織田信長が所望して安土城に移植されたものの、毎夜「堺に帰りたい」と泣き、妙国寺に返されたという伝説の樹木としても有名です。

また、慶応4年(1868年)に堺事件が起きた場所でもあり、土佐藩士11人が切腹した歴史の舞台としても名が刻まれています。寺に展示されているその遺品等を眺めながら、明治維新という激動の時代に思いを馳せた一行でした。妙国寺からほど近い「堺伝統産業館」では、プロの料理人の約9割が使用しているといわれる伝統の堺打刃物をはじめ、堺のさまざまな伝統産業に触れることができました。1階にあるショップでは、皆さん、お土産や記念に各産業の逸品や和菓子などのお買物もされていました。

=妙国寺前〜天王寺=

妙国寺では“きもの美女”32名の着姿に「わぁ〜大奥みたい!」と喜ばれ、お寺の方に無料でガイドしてもらえるなど、きものの特別感をあらためて実感した一日。 プロカメラマンによる写真撮影や講談師ガイドも好評で、無事、帰途についた皆さんの表情には充実感があふれていました。日本の中心を関西に取り戻すために、きもの姿で関西の歴史や文化に触れる旅。はたして次回は何処へ…?乞うご期待!!

このプロジェクトは、まだまだ続きます。次回の企画を、どうぞお楽しみに!!

レポーター紹介

森谷さん

森谷 美三子(大阪局スタッフ)

日本和装卒業生。
第4回ブリリアンツ全国大会でクイーン部門特別賞を受賞、さらに第5回大会では「スーパー・ブリリアンツテン」に選ばれる。ブリリアンツの代表的メンバーから日本和装社員となり、大阪局に赴任。日本の中心を取り戻すプロジェクトリーダーとして精力的に活動している。

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